「越後亀紺屋 藤岡染工場」のこと

私たちが新潟県・阿賀野市(旧水原町)で「染め」の仕事にたずさわって、もう260年以上になります。
創業は江戸時代の寛延元年(1748年)。初代がこの地で糸染めをはじめ、
三代目が江戸で文字や柄を入れて染め上げる「印染め」の技術を学んだのちに帰省。
そのころから「亀紺屋」の屋号で、地域の人々に親しまれてきたという歴史があります。
現在は八代目となり、「注ぎ染め」という昔ながらの技法を用いながら、
手ぬぐい・トート・がま口・ハンチングなど、素朴な風合いの布小物を中心に製造・販売しています。
「手のひらに、日本文化を。」を合言葉に、「染め物」を現代の暮らしに定着させることが私たちの使命です。
ときには伝統的なアプローチで、ときには遊び心を大切に、そのよさを今に伝えていきたいと思っています。

2022年5月に「越後本染注染手拭」として
注染の技法が新潟県伝統工芸品に認定されました。